27日の香港市場でハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まった。同日未明に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で、物価上昇率について一段と慎重な判断が示され、市場で「ハト派寄りの調整」と受け止められた。主要通貨に対する米ドル相場と米長期金利が低下し、香港を含む新興国市場への資金流入が続くとの見方が強まった。ただ、ハンセン指数が心理的節目の27000ポイントを上回る水準では利益確定売りが出て、上値は重い。日本時間午前10時53分現在、前日比0.18%高の26988.45ポイントで推移している。
個別では、業績見通しや決算発表を手掛かりにした売買が目立つ。ペトロチャイナ(
00857)は前日大引け後、2017年6月中間決算で純利益が前年同期を大幅に上回る90億−110億元に達したようだと発表し、買いを集めている。朝方に2017年4−6月期の業績が明らかになったサンズ・チャイナ(
01928)も上昇している。半面、中間決算が60−70%減益となる見通しを発表した華潤電力控股(
00836)が大幅安。