26日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら3日続伸。前場終値は前日比0.03%高の26861.09ポイントだった。H株指数は0.11%安の10770.94ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で489億6900万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まった。前日の米株式市場でキャタピラーなどの好決算を受けてダウ平均が4日ぶりに反発し、S&P500とナスダック総合もともに史上最高値を更新。米ドル安を背景に香港を含む新興国市場への資金流入期待が高まる中、指数は序盤に2015年6月以来、約2年1カ月ぶりに27000ポイントに乗せる場面もあった。ただ、さらなる上値は限られ、高値警戒感が次第に広がると、本土市場が急落したこともありハンセン指数も失速。一時はマイナス圏まで沈んだが、結局前日の終値付近で引けた。
個別では、原油高を背景に中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がそろって上昇。アジア生保のAIAグループ(
01299)、中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)も買われた。半面、前日反発した米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が反落。本土保険株の中国平安保険(
02318)や中国人寿保険(
02628)、IT大手のテンセント(
00700)も軟調。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、BYD(
01211)、長城汽車(
02333)も売られている。