25日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅続伸。前場終値は前日比0.01%高の26849.76ポイントだった。H株指数は0.22%安の10797.46ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で444億1600万HKドル。
ハンセン指数は小動きに終始した。ほぼ横ばいで寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の展開。指数が約2年1カ月ぶりの高値で推移しているだけに、上値追いに投資家の慎重な姿勢が目立った。25−26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、様子見気分も地合いを重くした。ただ、市場への資金流入期待を背景に相場の先高感が根強く、下値では底堅かった。
個別では、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)など本土系銀行やIT大手のテンセント(
00700)が堅調に推移し、相場を下支えた。証券アナリスト向けの工場視察会で業績見通しに言及したことを否定したアップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が反発した。半面、中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)など本土不動産株が安い。中国共産党中央政治局が24日の会合で不動産市況の安定に向けた措置を継続すると強調したことが嫌気された。筆頭株主の中国聯合網絡通信(
600050)が百度(BIDU)やJDドットコム(JD)、テンセントによる出資報道について「戦略投資家との交渉は進行中」とコメントしたチャイナ・ユニコム(
00762)が反落した。乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、香港不動産デベロッパーの恒隆地産(
00101)、石油メジャーのシノペック(
00386)も安い。