週明け24日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前営業日比0.53%高の26846.83ポイントだった。H株指数は0.31%高の10820.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で791億2700万HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まった後、プラス圏の狭いレンジでもみ合い。終値は2015年6月25日以来、2年1カ月ぶりの高値を付けた。米国の年内利上げの公算が小さくなったとの見方が広まるほか、中国人民銀行(中央銀行)による資金供給や、香港市場への資金流入期待が買い安心感を支えた。人民銀はきょうの公開市場操作(オペ)で銀行間市場に差し引き2200億元の短期資金を供給。また、中国本土市場との相互取引制度を通じて香港市場に投じられる「南向き」資金の流入が続いている。個別銘柄の決算や業績見通しを受けた売買も目立った。ただ、前週末NY株式相場や原油先物相場の下落を嫌気する売りも出て、上値は伸び悩んだ。
個別では、前週末に安かった吉利汽車(
00175)が5.92%高と大きく反発。20日に特別配当を発表した電能実業(
00006)と同社筆頭株主である長江インフラ(
01038)がともに続伸した。チャイナ・ユニコム(
00762)の上昇も目立った。同社筆頭株主の中国聯合網絡通信(
600050)に、百度(BIDU)とJDドットコム(JD)が出資を検討中と伝わった。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)はマカオの7月カジノ収入伸び率が同社の予想から上振れるとのクレディ・スイスのリポートを手掛かりに買われた。半面、米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が続落した。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)はそろって売られた。
H株では、海運関連の中遠海運控股(
01919)と中国国際コンテナ(
02039)、中国政府系不良資産処理会社の中国信達資産管理(
01359)と中国華融資産管理(
02799)が買われた。生保大手の新華人寿保険(
01336)は大幅に反発。一方、鉄鋼株の重慶鋼鉄(
01053)とアンガン・スチール(
00347)、馬鞍山鋼鉄(
00323)が軒並み売られた。鉄道向け電力制御システム大手の株洲中車時代電気(
03898)、自動車メーカーのBYD(
01211)も下げた。