20日の香港市場は米株高を好感し買い先行か。前日の米株式市場は全面高。ダウ平均、S&P500、ナスダック総合の主要3指数がそろって史上最高値を更新した。2017年4−6月期の企業決算への期待感に加え、原油相場の上昇も追い風になった。香港市場では中国本土からの資金流入の継続も投資マインドを強気に傾け、指数が短期的に27000ポイントの大台を試す展開も視野に入ってきたとする声も聞こえる。
一方、ハンセン指数は前日にハイテク関連株主導で8営業日続伸し、約2年1カ月ぶり高値を付けた後で、利益確定の売りが出やすい相場環境だ。高値警戒感が重しとなり上値では伸び悩む可能性がある。
なお、19日の香港株の米国預託証券(ADR)は、欧州金融大手のHSBC(
00005)、中国IT大手のテンセント(
00700)、中国の通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)をはじめ、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、保険大手の中国平安保険(
02318)やAIAグループ(
01299)などがそろって香港終値を上回った。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を100ポイント超上回る水準で寄り付くことになる。