19日の香港株式市場でハンセン指数は8営業日続伸。終値は前日比0.56%高の26672.16ポイントだった。H株指数は0.98%高の10860.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で909億4000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、次第に上げ幅を広げた。前日にハイテク比率が高い米ナスダック総合指数が8営業日続伸しほぼ1カ月ぶり高値を付ける中、香港市場でもIT・ネット関連株が買われた。また、上海総合指数が3カ月ぶりの高値を付けたことや前週から続いている本土市場から香港市場への資金流入に対する期待も投資家心理を支えた。ただ、指数は約2年1カ月ぶりの高値圏にあって警戒感も強く、後場以降、さらなる上昇の勢いは限られた。
ハンセン指数構成銘柄では、IT大手のテンセント(
00700)が上場来高値を更新して上昇相場を主導。1銘柄だけで指数を107ポイント押し上げた。石炭株の中国神華能源(
01088)、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)も買われた。前日に大幅下落した自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は反発した。半面、国際金融株のAIAグループ(
01299)とHSBC(
00005)がさえない。不動産大手の中国海外発展(
00688)は反落。6月の旅客数が2%減と発表したキャセイ・パシフィック(
00293)は4営業日続落となった。
H株では、証券株の東方証券(
03958)、華泰証券(
06886)、広発証券(
01776)が高い。建材セメントの安徽コンチセメント(
00914)、インフラ建設の中国鉄建(
01186)は続伸。石油掘削機メーカーの山東墨龍石油機械(
00568)、大手金鉱会社の紫金鉱業集団(
02899)も買われた。半面、自動車メーカーの長城汽車(
02333)が3日続落。H株指数の構成銘柄では長城汽車のみの下落だった。