2017-07-18 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】売り先行か、利益確定売りや中国の金融監督強化が重し
18日の香港市場は売り先行か。前日のNY市場でダウ平均が5営業日ぶりに反落した。新たな材料に欠ける中、前週末まで連日で最高値を更新した反動で売りが優勢だった。ハンセン指数はこれまで6連騰し、約2年1カ月ぶりの高値圏で推移しているだけに、利益確定売りが出やすい。また、中国本土の金融監督・管理の強化への警戒感も重しとなりそうだ。前週末に開かれた中国の全国金融工作会議はリスク防止と監督強化に重点が置かれ、「国務院金融安定発展委員会」の設置が決定された。これを嫌気して前日に本土市場が急落する場面もあった。
一方、売りを急ぐ動きは限られるか。米国で年内の追加利上げ観測が後退する中、株式市場に資金が流れやすいとの思惑から投資家はリスクオン傾向にある。中間決算の発表期を控え、業績見通しなどを手掛かりとした個別物色も相場を支えよう。17日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。テンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)、チャイナ・モバイル(
00941)が香港終値を上回った半面、HSBC(
00005)、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)が下回って引けた。