14日の香港市場は買い先行も上値の重い展開か。前日のNY市場はダウ平均が続伸し、連日で過去最高値を更新。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も4日続伸でおよそ1カ月ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が利上げなど金融政策の正常化を急がないとの見方から、株式市場に資金が入りやすい状況が続いた。良好な外部環境を背景に、香港市場では指数が26500ポイントを試す展開に期待する強気の声も聞こえる。
ただ、ハンセン指数はこれまで4日続伸し、前日終値は2015年6月26日以来ほぼ2年1カ月ぶりの高値を付けた。ここ4日間の上げ幅が1000ポイントを超えているだけに、短期的な相場過熱感は否めない。週末要因も加わり、目先の利益をいったん確定する売りが上値を抑えよう。中国本土では、きょうから5年に一度の「全国金融工作会議」が開催されると伝えられている。会議では金融監督管理の協調強化や金融リスク防止がテーマになると見る向きが多い。
13日の香港株の米国預託証券(ADR)は、欧州金融大手のHSBC(
00005)、石油メジャーのシノペック(
00386)、国有大手銀行の中国建設銀行(
00939)、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)、アジア生保のAIAグループ(
01299)などが香港終値を上回って引けた。半面、IT大手のテンセント(
00700)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)が香港終値を下回った。