13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.64%高の3218.16ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4380億3200万元。
上海総合指数はおおむね堅調に推移した。安く寄り付いた後、ほどなくして切り返した。序盤は心理的節目の3200ポイントを挟んだ一進一退の展開だったが、前日終値付近の底値の堅さを確認するとその後は上げ幅を広げた。中国人民銀行(中央銀行)がきょう、中期貸出制度(MLF)を通じて3600億元を供給すると伝わり、資金需給のひっ迫への懸念が後退。また、前引け前に発表された6月の貿易統計が強い内容だったことを受け、中国の4−6月期経済成長率は予想を上回るとの見方も浮上した。ただ、「全国金融工作会議」の開催や来週の6月主要経済指標の発表を控える中、高値追いの動きは限られ、3220ポイント付近では指数が伸び悩んだ。
A株市場では、中国工商銀行(
601398)、中国銀行(
601988)、中国人寿保険(
601628)など金融主力株や、石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)が買われ、指数を押し上げた。中国鉄建(
601186)、中国建築(
601668)などインフラ建設株、内蒙古包鋼鋼聯(
600010)、宝山鋼鉄(
600019)など鉄鋼株も高い。半面、自動車の上海汽車集団(
600104)、長城汽車(
601633)、「雄安新区」関連の華夏幸福基業(
600340)、酒造の貴州茅台酒(
600519)がさえない。深セン成分指数は前日比0.12%高の10466.10ポイントと4営業日ぶりに反発。国元証券(
000728)など証券株の上昇が目立った。
上海B株指数は0.55%高の329.64ポイントと4日ぶりに反発、深センB株指数は0.36%高の1165.62ポイントと反発した。