13日前場の香港株式市場でハンセン指数は大幅に4日続伸。前場終値は前日比1.07%高の26323.33ポイントだった。H株指数は1.53%高の10678.43ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で520億6000万HKドル。
ハンセン指数は全面高で始まった。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が12日の米下院金融サービス委員会で証言し、利上げなど金融政策の正常化を急がない「ハト派」寄り姿勢を示したと受け止められ、前日のNY市場でダウ平均とナスダック総合が続伸。香港市場でも運用リスクをとる動きが幅広いセクターで強まった。中国本土市場との相互取引制度を通じた資金流入が続いているほか、午前発表の6月の中国貿易統計が市場予想より強い内容だった。安く始まった上海総合指数が上げに転じて午前の取引を終えたことも、買い安心感を支えた。ハンセン指数は一時26383.76ポイントまで上昇し、取引時間中として2015年7月3日以来ほぼ2年ぶり高値を付けた。
個別では、香港系不動産デベロッパーの新世界発展(
00017)、新鴻基地産(
00016)、信和置業(
00083)、恒基兆業地産(
00012)がそろって大幅高。米早期利上げへの警戒感が後退し、米ドルとのペッグ制をとる香港の住宅ローンなどの域内金利の上昇懸念が和らいだ。原油先物相場の続伸を受け、石油株の昆侖能源(
00135)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)が軒並み上昇。前日下げたカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と石炭株の中国神華能源(
01088)は大きく買い戻された。