米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは最新リポートで、吉利汽車(
00175)の発行体格付けを現在の「Ba2」から引き上げる方向で検討に入ったことを明らかにした。吉利汽車の市場シェアの上昇と収益力の改善、強いキャッシュフロー、負債比率が低水準で推移していることを受けた判断としている。『経済通』が13日伝えた。
ムーディーズは吉利汽車が10日に発表した2017年6月中間期の大幅増益見通しを踏まえ、向こう12−18カ月のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)マージンが前年の5.8%から7%に上昇すると予想。販売規模の拡大が経営レバレッジを押し上げるとの見方を示した。
一方、発行体格付け引き上げの判断にあたっては、販売増と国内シェア拡大の持続性、中長期的な競争力と良好な財務状況の持続性がカギを握るという。
吉利汽車の株価は日本時間午後0時16分現在、前日比1.61%高の18.94HKドルで推移している。