2017-06-29 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】買い優勢か、米株高を好感 長期金利と原油先物の上昇も材料
29日の香港市場は、前日の米株高を受けた買いが優勢か。ダウ平均の大幅反発に加え、ハイテク銘柄比率の高いナスダック総合株価指数が3営業日ぶりに反発したことで、香港市場でIT・ネット関連株が買い戻されると予想する。米長期金利の上昇を手掛かりに金融機関の利ざや拡大と投資収益の拡大を見込む買いも入ると予想する。また、NY市場の原油先物相場が5日続伸しており、エネルギー株を物色する動きも広がるだろう。28日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国IT大手のテンセント(
00700)、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、中国本土系金融大手の中国建設銀行(
00939)中国平安保険(
02318)などが香港終値を上回って引けた。
ただ、ハンセン指数が前日に割り込んだ20日移動平均(28524.54ポイント)付近では上値が重い展開がありそうだ。6月の中国製造業・非製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表を30日に控え、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を控えるだろう。また、きょうはハンセン指数先物6月物の最終売買日にあたるため、持ち高整理の売りが出れば現物株の押し下げ要因となる。