26日の香港市場は米株続落の流れを受け売り先行か。前週末の米株市場でダウ平均は小幅に4日続落。目新しい取引材料に欠いたうえ、持ち高調整や利益確定を目的とした売りが優勢だった。香港市場ではこのほか、中国当局が24日付で石油製品価格を引き下げたことや一部中央企業による利益水増しの公表、中国の製造業PMI発表を控えた様子見ムードなども相場の重しになりそうだ。
一方、底値は堅い展開か。23日の米株市場でハイテク株の比率が高いナスダック総合は3日続伸。アップルのほか、アルファベット(グーグル)やフェイスブックなど主力株の上昇が目立った。香港市場でのIT・ネット関連株の買いを誘い下値を支えそうだ。
なお23日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国IT大手のテンセント(
00700)、中国の通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)やチャイナ・ユニコム(
00762)などが香港終値を上回った。半面、欧州金融大手のHSBC(
00005)、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、本土金融大手の中国工商銀行(
01398)、中国人寿保険(
02628)が下回って終えた。