23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.33%高の3157.87ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4053億9800万元。
上海総合指数は寄り付きからおおむねマイナス圏で推移。終盤に切り返して上げ幅を広げ、結局この日の高値圏で引けた。終値は9日以来2週間ぶりの高値を付けた。中国人民銀行(人民銀行)の公開市場操作が3日連続で吸収超過となり、一時は幅広いセクターで売りに押されたものの、心理的節目の3100ポイントに接近する水準では下げ渋った。下値の堅さを確認すると、保険や不動産、家電、食品・飲料などのセクターに安値を拾う買いが入り、指数を押し上げた。半面、公共事業や繊維・アパレル、証券などが売られた。
A株市場では金融株の中国工商銀行(
601398)や招商銀行(
600036)、中国平安保険(
601318)が買われ、石油株のシノペック(
600028)とペトロチャイナ(
601857)が続伸した。不動産株の保利房地産(
600048)と緑地控股集団(
600606)、建設大手の中国建築(
601668)も大きく上昇した。半面、インフラ建設大手の中国交通建設(
601800)や自動車メーカーの長城汽車(
601633)が安い。証券株の海通証券(
600837)、中国銀河証券(
601881)もさえない。深セン成分指数は0.99%高の10366.78ポイントと反発。不動産大手の万科企業(
000002)がストップ高を付けた。通信機器メーカーの中興通訊(
000063)と家電メーカーの美的集団(
000333)も高い。
上海B株指数は0.11%安の323.06ポイントと続落。深センB株指数は0.59%高の1132.11ポイントと3日続伸した。