23日前場の香港株式市場でハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.05
%高の25687.10ポイントだった。H株指数は0.30%高の10434.18ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で357億5800万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しい展開。反発して寄り付き、序盤はマイナス圏に沈む場面もあったが、前日終値付近では底値が堅かった。その後はプラス圏でもみ合い。本土市場で上海総合指数が前場終盤に急落したことを嫌気し、ハンセン指数は前引け前に上げ幅を縮小した。相場が前日まで3日続落した後だけに、自律反発を狙ったが買いが入り、一定の支えとなった。一方、相場全体では積極的な材料に欠ける上、中国当局が海外での事業買収を進めてきた民営複合企業の融資リスク検査を命じたとの情報が引き続き重しとなっている。
個別では、親会社の混合所有制改革で中国IT大手のテンセント(
00700)やアリババ・グループ(BABA) が出資するとの報道を手掛かりに、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)が買われた。昆侖能源(
00135)などガス関連株が高い。中国工商銀行(
01398)、中国銀行(
03988)など本土銀行株や欧州金融大手のHSBC(
00005)も総じて堅調。半面、前日に高かった衛生用品の恒安国際集団(
01044)に利益確定売り出たほか、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)や、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が売られた。