22日の香港市場は、強弱材料が入り混じるなか神経質な展開か。MSCIが20日にA株の新興国株価指数への採用を決めたことで中国株式相場の先高観が強まった。半面、米連邦準備理事会(FRB)幹部の発言を材料にアジアの主要通貨に対する米ドル相場が上昇しており、香港を含む新興国市場からの資金流出懸念がくすぶる。原油先物相場の続落も関連銘柄の売り材料となろう。
前日のハンセン指数は10日移動平均(大引け時点で25818.34ポイント)と20日移動平均(同25790.59ポイント)を割り込んで引けた。『香港経済日報』によると、16日に付けた直近安値の25557.80ポイントがきょうの下値のめど。スマートフォンやゲーム、自動車などのセクターで個別株が物色されそうだ。
21日のNY市場は高安まちまち。エネルギー株の下落でダウ平均が続落したものの、ハイテク比率の高いナスダック総合は反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、銀行株の中国建設銀行(
00939)や中国工商銀行(
01398)、石油株のCNOOC(
00883)、香港不動産株の新世界発展(
00017)が香港終値を下回った半面、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)中国IT大手のテンセント(
00700)などが上回って引けた。