21日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前日比0.57%安の25694.58ポイントだった。H株指数は0.72%安の10393.59ポイント。メインボードの売買代金は概算で765億1600万HKドル。
ハンセン指数は欧米株安の流れを引継いた。下値抵抗と意識される20日移動平均(20日大引け時点で25776.02ポイント)を割り込んでスタートすると、終始軟調に推移した。序盤は売り一巡後、上海総合指数に追随して下げ幅を縮小する場面もあったが、前日終値付近で再び下向きに転じた。上値の重さが投資家心理を悪化させ、幅広い銘柄に売りが出た。日本時間21日早朝に中国本土A株のMSCI新興国株指数への採用が決まったが、相場への影響が限られた。
ハンセン指数構成銘柄では、欧州金融大手のHSBC(
00005)、IT大手のテンセント(
00700)や、本土系金融の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国人寿保険(
02628)など主力株が総じて売られ、指数を押し下げた。恒隆地産(
00101)、新世界発展(
00017)など香港デベロッパーが軟調。原油安を嫌気し、石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)も安い。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、港湾運営の招商局港口(
00144)が逆行高を演じた。期末配当の権利落ちで前日に下げたLink REIT(
00823)、華潤電力控股(
00836)が反発した。
H株では、鉄鋼株のアンガン・スチール(
00347)、馬鞍山鋼鉄(
00323)が反落したほか、中国太平洋保険(
02601)など本土系保険株が総じて軟調。半面、通信設備大手の中興通訊(
00763)、海運関連の中遠海運控股(
01919)、中遠海運発展(
02866)、中国国際コンテナ(
02039)が高い。