21日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.55%安の25700.44ポイントだった。H株指数は0.52%安の10413.54ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で439億7500万HKドル。
ハンセン指数は欧米株安の流れを引き継ぎ、下値抵抗と意識される20日移動平均(20日大引け時点で25776.02ポイント)を割り込んでスタート。序盤は1%安の場面もあったが、本土市場で上海総合指数が上向くと下げ幅を縮小した。前日終値付近で再び売りが強まったものの、25700ポイント付近で下げ渋り、その後は同水準を挟んでもみ合った。日本時間21日早朝に中国本土A株のMSCI新興国株指数への採用が決まったが、当面の材料出尽くし感が売りにつながったもよう。
個別では、原油安を嫌気して、石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)が売られた。本土大手国有銀行の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)や、欧州金融大手のHSBC(
00005)、アジア生保のAIAグループ(
01299)も安い。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)が反落したほか、恒隆地産(
00101)、新鴻基地産(
00016)など香港デベロッパーが軟調。半面、A株のMSCI入りを受けて中国銀河証券(
06881)、中信証券(
06030)など本土証券株が高い。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、港湾運営の招商局港口(
00144)も逆行高を演じた。