20日の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比0.31%安の25843.04ポイントだった。H株指数は0.50%安の10468.4ポイント。メインボードの売買代金は概算で667億5800万HKドルと、700億HKドルの大台に届かなかった。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ、心理的節目の26000ポイントを回復して寄り付いたものの、勢いは続かなかった。中国本土市場で高寄りした上海総合指数が下げに転じたこともあり、ハンセン指数はほどなくしてマイナス圏に沈んだ。下値抵抗と意識される10日移動平均(20日大引け時点で25846.30ポイント)付近では底値が堅かったが、大引けまで狭いレンジでのもみ合いが続き、同移動平均を割り込んで取引を終えた。中国本土A株のMSCI「新興国株指数」入りへの期待が相場を支える一方、採用可否の発表をあす未明に控えて様子見ムードが次第に強まった。ハンセン指数は前日が約300ポイントの大幅高で1週間ぶりの高値を付けただけに、利益確定売りが優勢となった。
ハンセン指数構成銘柄では、期末配当がきょう権利落ちしたLink REIT(
00823)と華潤電力控股(
00836)が売られたほか、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)の下げが目立った。前日に高かった生保大手の中国平安保険(
02318)など本土金融株が反落したほか、欧州金融大手のHSBC(
00005)もさえない。半面、証券大手の強気見通しを手掛かりにマカオカジノの銀河娯楽(
00027)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が逆行高。NY市場でハイテク株が買われた流れを受けてIT大手のテンセント(
00700)も買われたが、終盤に上げ幅を縮小した。
H株では、大連港(
02880)、秦皇島港(
03369)など港湾株が安い。自動車の長城汽車(
02333)や不動産大手の万科企業(
02202)が下げた。半面、航空大手の中国東方航空(
00670)、鉄鋼の馬鞍山鋼鉄(
00323)、アンガン・スチール(
00347)、非鉄金属の中国アルミ(
02600)が堅調だった。