20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.14%安の3140.01ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3984億5100万元。
上海総合指数は前日終値を挟んでもみ合う方向感に乏しい展開となった。ただ安値圏では買い戻しが入り下げ渋った。保険当局幹部が保険会社の増資や資産注入に絡む虚偽行為に対する調査を厳格化すると発言したことが市場心理を冷やした。中国人民銀行(中央銀行)による公開市場操作(オペ)を通じた資金供給がきょうは100億元と、前日の1000億元超から急減したことも嫌気された。
A株市場では、前日の上昇を主導した中国平安保険(
601318)、中国太平洋保険(
601601)など保険株が軒並み安となり相場の下げをけん引。業務監督の強化方針が嫌気された。中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115)など航空株、中国中鉄(
601390)、中国鉄建(
601186)などインフラ建設株もさえない。一方、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など4大国有銀行がそろって買われ相場を下支えした。このほか、長城汽車(
601633)や広州汽車集団(
601238)など自動車株の一角も逆行高。
深セン成分指数は0.25%高の10288.53ポイント。大手通信機器メーカーの中興通訊(
000063)が買われたほか、不動産大手の万科企業(
000002)もしっかり。上海B株指数は0.08%安の323.78ポイントと小幅反落、深センB株指数は0.08%安の1121.35ポイントと4営業日ぶりに小反落。