20日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.08%安の25903.82ポイントだった。H株指数は0.41%安の10477.83ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で373億6000万HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ、心理的節目の26000ポイントを回復して寄り付いたものの、勢いは続かなかった。中国本土市場で高寄りした上海総合指数が下げに転じたこともあり、ハンセン指数はほどなくしてマイナス圏に沈んだ。ただ、10日移動平均(19日大引け時点で25855.55ポイント)付近で下げ渋ると、前引けにかけてもみ合いながら下げ幅を縮小した。中国本土A株のMSCI「新興国株指数」入りへの期待が相場を支える一方、採用可否の発表をあす未明に控えて様子見ムードも漂った。ハンセン指数は前日が約300ポイントの大幅高で1週間ぶりの高値を付けただけに、利益確定売りが重しとなった。
個別では、期末配当がきょう権利落ちしたLink REIT(
00823)と華潤電力控股(
00836)が売られたほか、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)の下げが目立った。中国建設銀行(
00939)、中国人寿保険(
02628)など本土金融株が朝高後に軟調な推移となり、相場の重しとなった。欧州金融大手のHSBC(
00005)もさえない。半面、米市場でハイテク株が買われた流れを受けてIT大手のテンセント(
00700)が上昇。証券大手の強気見通しを手掛かりにマカオカジノの銀河娯楽(
00027)が続伸した。