20日の香港市場は心理的節目の26000ポイントを試す展開か。NY市場でダウ平均が続伸し、連日で過去最高値を更新。前週軟調だったハイテク株が軒並み上昇したほか、ニューヨーク連銀総裁が米景気に強気な見方を示したことを好感して金融株も買われ、指数を押し上げた。米株高に加え、中国本土A株のMSCI「新興国株指数」採用への期待の高まりを背景に週明けの本土市場は総じて堅調に推移した。良好な内外環境を受けて香港市場でも投資家心理が強気に傾き、一段高も視野に入ろう。
ただ、ハンセン指数は前日が約300ポイントの大幅高で1週間ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定売りが出やすい状況にある。26000ポイント付近で上値の重さが目立つ展開となれば、高値警戒感から慎重ムードが広がることを予想する。19日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額上位のHSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)、チャイナ・モバイル(
00941)、AIAグループ(
01299)がそろって香港終値を上回った半面、石油株のペトロチャイナ(
00857)やCNOOC(
00883)などが下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約100ポイント上回る水準で寄り付くことになる。