2017-06-19 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:続伸、1週間ぶり高値 金融株に買い
週明け19日の香港株式市場でハンセン指数は続伸。終値は前営業日比1.16%高の25924.55ポイントだった。H株指数は1.31%高の10520.80ポイント。メインボードの売買代金は概算で656億9600万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付き、序盤に上げ幅を拡大。米MSCIが今週、中国本土A株の「新興国株指数」への採用を決めるとの期待から上海総合指数が次第に上げ幅を広げると、香港市場でも金融銘柄を中心に幅広いセクターで買いが優勢となった。先週に割安感が強まっていた主力銘柄が買い戻され、ハンセン指数は前週に割り込んでいた20日移動平均(16日大引け時点で25715.95ポイント)と10日移動平均(同25855.55ポイント)を回復。欧州の主要株式市場が高く始まると終盤に一段高となった。終値は9日以来ほぼ1週間ぶり高値圏だった。
個別では、テンセント(
00700)が大きく反発して相場をけん引。香港証券取引所(
00388)は、16日に特殊な統治構造のニューエコノミー企業の上場を認める「創新板」の新設案を公表し、買いを集めた。恒安国際集団(
01044)は中国国際金融による「買い」判断を受けて大幅に続伸した。生保大手の中国平安保険(
02318)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も高い。半面、チャイナ・モバイル(
00941)と百麗国際(
01880)が小幅ながら反落。レノボグループ(
00992)が安い。
H株では、観光株のトラベルスカイ・テクノロジー(
00696)と上海錦江国際酒店集団(
02006)が大幅高。軍需関連の中船防務(
00317)、通信機器メーカーの中興通訊(
00763)も大きく買われた。一方、建材大手の中国建材(
03323)、運輸株の広深鉄路(
00525)、中国東方航空(
00670)が売られた。