16日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.44%高の25677.88ポイントだった。H株指数は0.53%高の10400.93ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で327億3400万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、プラス圏での小動きが続いた。前日がほぼ全面安の展開で約3週間ぶりの安値を付けただけに、買い戻しの動きが優勢。今回の米利上げに中国人民銀行(中央銀行)が追随せず、リバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)金利を据え置いたことに加え、きょうの公開市場操作が今年1月18日以来で最大規模の供給超過となったことを受け、金融引き締めへの懸念が一服したことも投資家心理の改善につながった。ただ、前日に割り込んだ20日移動平均(15日大引け時点で25691.45ポイント)付近では伸び悩み、上値の重さも目立っている。
個別では、米利上げに伴う利ざや改善期待で欧州金融大手のHSBC(
00005)が上昇したほか、時価総額上位のテンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)も買われ、相場を押し上げた。中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)など本土銀行、保険株が堅調。香港不動産デベロッパーの長江実業地産(
01113)も高い。前日に2017年上期で不動産販売額がすでに通期目標の250億HKドルを上回り、目標を350億HKドルに引き上げたことが報じられた。半面、NY市場でハイテク主力株が下げた流れを受けてアップル関連株の瑞声科技(
02018)が安い。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が続落した。