ゲーム用機器メーカーの米Razerとハチソンテレコム・ホンコン(
00215)は15日、共同開設する香港コンセプト店「RazerStore」を公開した。Razerのゲーム用ラップトップパソコンや周辺機器、ソフトウエアをそろえ、来客者は高性能機器を使って世界的な人気ゲームを楽しめる。17日に開店する予定。『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』が15日伝えた。
Razerは先月、ハチソンテレコム・ホンコンと親会社の長江和記実業(
00001)が展開する「3」ブランド携帯通信サービスと提携した。共同でプロゲーマーが腕を競う「eスポーツ」の大会スポンサーや宣伝を拡大していく方針。Razer共同創業者の陳民亮最高経営責任者(CEO)は、香港政府によるeスポーツ支援の拡大に期待を示した。香港の陳茂波財務官は2月、eスポーツを「経済発展の可能性を秘めた新分野」に位置付け、香港ゲーム産業や仮想現実(VR)技術の応用などが促進されるとの認識を明らかにしていた。
Razerは2005年に米サンフランシスコで創業し、ゲームソフト・プラットホームのユーザーは3500万人に上る。現時点で香港のほかに上海、台北、バンコク、マニラ、サンフランシスコにコンセプト店を置く。今後は「3」の営業地域である欧州とアジアの各国に進出する戦略だ。
ハチソンテレコム・ホンコンの株価は日本時間午前11時11分現在、前日比3.47%高の2.68HKドルで推移している。