13日の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.56%高の25852.10ポイントだった。H株指数は0.38%高の10525.74ポイント。メインボードの売買代金は概算で798億5400万HKドル。
ハンセン指数は高寄り後、終始プラス圏で推移した。前日がここ2カ月で最も大きい下げ幅となっただけに、買い戻しが優勢。中国の李克強首相が2017年の成長率目標(6.5%前後)の達成に自信を示したことや、本土市場で上海総合指数が反発したことも投資家心理の改善につながった。ただ、13−14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や14日の中国の5月主要経済指標の発表を前に慎重ムードも根強く、前日に割り込んだ10日移動平均(13日大引け時点で25888.17ポイン)付近では伸び悩んだ。
ハンセン指数構成銘柄では、6月のマカオカジノ収入やセクター全体に対する証券会社の強気見通しを手掛かりに、サンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)が大幅続伸。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も高い。前日に相場の下げを主導したIT大手のテンセント(
00700)や中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)など本土金融株が反発した。半面、港湾運営大手の招商局港口(
00144)や、英国で事業を展開する長江インフラ(
01038)や同系列の長江和記実業(
00001)がさえない。
H株では、BYD(
01211)、北京汽車(
01958)、東風汽車集団(
00489)など自動車株の一角が買いを集めた。豪上場子会社が炭鉱の権益買収や日本市場向けの石炭代理販売について三菱商事と合意したエン州煤業(
01171)も8%を超す大幅高。半面、航空大手の中国東方航空(
00670)、中国国際航空(
00753)や空港運営の北京首都国際機場(
00694)が安い。前日に21%を超す大幅高となった長城汽車(
02333)に利益確定売りが出た。