13日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.52%高の25841.87ポイントだった。H株指数は0.76%高の10565.92ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で424億1100万HKドル。
ハンセン指数は高寄り後、プラス圏でもみ合った。序盤は上げ幅を縮小する場面もあったが、底値は堅かった。前日がここ2カ月で最も大きい下げ幅となっただけに、買い戻しが優勢。ただ、13−14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や14日の中国の5月主要経済指標の発表を前に慎重ムードも漂う。本土市場で上海総合指数が前引け前にプラス圏へ急浮上したこともあり、ハンセン指数は終盤に上げ幅を拡大したが、前日に割り込んだ10日移動平均(12日大引け時点で25873.12ポイン)に接近する水準では上値が重かった。
個別では、前日の下げを主導したIT大手のテンセント(
00700)や、中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)など本土系金融株が反発。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)も朝安後に上昇に転じた。6月のマカオカジノ収入やセクター全体に対する証券会社の強気見通しを手掛かりに、銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)が大幅続伸。半面、英国で事業を展開する長江インフラ(
01038)や同系列の長江和記実業(
00001)、長江実業地産(
01113)が軟調。前日に急騰した自動車メーカーの長城汽車(
02333)に利益確定売りが出た。