2017-05-29 |
香港/マーケット/証券 |
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香港前引け:小幅に7日続伸、本土系金融・不動産株に買い
週明け29日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら7営業日続伸。前場終値は前営業日比0.19%高の25689.24ポイントだった。H株指数は0.54%高の10636.78ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で317億1600万HKドル。
ハンセン指数は前場中盤以降に上げ幅を広げ、前場の高値圏で引けた。地合いが改善するなかで26000ポイントを目指して上昇するとの見方が広がり、買いが優勢となった。株価指数を提供するモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が6月20日(日本時間21日)に中国本土A株の新興国株指数への採用可否を決定するほか、香港返還20年を7月1日に迎えるとあって、中国政府が本土と香港の株式相場の安定を図るとの期待が根強い。足元で欧米株式相場が堅調に推移していることも投資家心理を支えた。ただ、序盤はマイナス圏に沈む場面があった。相場は約1年11カ月ぶり高値水準にあるだけに、利益確定売りが出やすい。端午節の休場をあすに控え、持ち高整理の売りも上値を抑えた。
個別では、中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)と中国海外発展(
00688)が高い。発電大手の華潤電力控股(
00836)も5.72%高と大きく買われた。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)、香港公益株の香港鉄路(
00066)も上昇した。半面、中国IT大手のテンセント(
00700)が反落して相場の重荷だった。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)とCNOOC(
00883)もさえない。