26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら3日続伸。終値は前日比0.07%高の3110.06ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3794億8700万元。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の値動き。政策期待の買いが入る半面、端午節の連休を前に持ち高整理の売りが出て、相場は方向感を欠いた。セクター別では空運が全面高。航空当局が首都圏と長江デルタ、珠江デルタを中軸とする空港ネットワークの整備促進を表明したと伝わり、材料視された。 貴金属や建設も上昇した。一方、公共株や電子部品、石油の一角が安い。石油輸出国機構(OPEC)が25日開いた総会の内容と原油先物相場の大幅な下落に失望した売りが出たもよう。
A株市場では、中国国際航空(
601111)が5.38%高となったほか、中国南方航空(
600029)と中国東方航空(
600115)も上げた。商業銀行大手の中国建設銀行(
601939)と中国工商銀行(
601398)が続伸。中国科学院傘下のコンピューター製造会社、曙光信息産業(
603019)が前引けにかけて急伸し、ストップ高を付けた。半面、中国石油メジャーのシノペック(
600028)とペトロチャイナ(
601857)がそろって反落した。中堅銀行の招商銀行(
600036)と中国民生銀行(
600016)、生保大手の中国平安保険(
601318)も下げた。
深セン成分指数は0.35%安の9859.23ポイントと3日ぶりに小反落。広東省広告集団(
002400)がストップ安を付けた。上海B株指数は0.14%高の320.83ポイント、深センB株指数は0.14%高の1086.47ポイントとともに3日続伸した。