26日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら6営業日続伸。前場終値は前日比0.03%高の25637.28ポイントだった。H株指数は0.19%高の10592.10ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で373億5800万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しい展開。米株高の流れを引き継ぎ続伸でスタートしたものの、買いの勢いが弱かった。序盤以降は前日終値を挟んだ一進一退の動きが続いた。指数がこれまで5営業日続伸し、約1年11カ月ぶりの高値圏で推移しているだけに、利益確定売りが出やすい状況。本土市場で上海総合指数が上値の重い展開になったことも投資家心理を悪化させたもよう。本土市場であすから端午節連休に入ることもあり、手控えムードが次第に濃厚となった。
個別では、本土金融株の中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)や、アジア生保のAIAグループ(
01299)が買われ、相場を支えた。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)が堅調だったほか、中国国際航空(
00753)、中国南方航空(
01055)など本土系航空株が高い。航空当局が首都圏と長江デルタ、珠江デルタを中軸とする空港ネットワークの整備促進を表明したと伝わり、材料視された。半面、石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)が安い。OPEC総会で減産延長が合意されたものの、供給過剰懸念や利益確定売りに押され、前日の原油相場が急落したことが嫌気された。好決算を受けて前日後場に急伸したPC世界大手のレノボグループ(
00992)が反落。時価総額の大きいテンセント(
00700)やHSBC(
00005)も総じて軟調だった。