26日の香港市場は米株高の流れ引き継ぎ買い先行で始まるか。25日の米株式市場ではダウ平均が6日続伸。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが緩やかなペースにとどまるとの観測から買いが続いたほか、発表した四半期決算を手掛かりに大幅高となった銘柄が相次いだことも投資家のセンチメントを上向かせた。このほか、ハイテク株の比率が高いナスダック総合が6日続伸し、約1週間ぶりに最高値を更新したことも、香港市場での関連株への買いを誘うだろう。
一方、ハンセン指数は前日に5営業日続伸し、約1年11カ月ぶり高値を付けた後とあって、高値警戒感が広がれば相場の重しとなろう。また、中国本土であすから始まる端午節の連休に伴い、証券相互取引を利用した本土から香港株の売買が30日まで一時停止となったことやOPEC総会で減産延長が合意されたものの、供給過剰懸念や利益確定売りに押され、前日の原油相場が急落したことも足かせ要因となりそうだ。
なお25日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国IT大手のテンセント(
00700)、中国の通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)などが香港終値を上回った。半面、欧州金融大手のHSBC(
00005)、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が下回って終えている。