25日の香港株式市場でハンセン指数は5営業日続伸。終値は前日比0.80%高の25630.78ポイントだった。H株指数は1.74%高の10571.60ポイント。メインボードの売買代金は概算で822億6400万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、後場に上げ幅を拡大。金融株と不動産株が買われて相場を押し上げ、終値は2015年7月3日以来ほぼ1年11カ月ぶり高値を付けた。相場が26000ポイントを目指すとの強気な見方が広がったほか、前日のNY市場でダウ平均が5日続伸したことで、幅広いセクターで買いが優勢だった。安く始まった上海総合指数が上げに転じて終えたことも投資家心理の改善につながった。もっとも、上昇率が1%に迫る水準では利益確定の売りが出て、上値を抑えた。
個別では、中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)と中国海外発展(
00688)が大幅高。中小都市を中心に不動産価格が上昇するとの思惑買いが膨らんだもよう。生保大手の中国平安保険(
02318)と中国人寿保険(
02628)、本土系商業銀行の交通銀行(
03328)と中国建設銀行(
00939)も買われた。レノボグループ(
00992)は後場に急伸。前引け後に発表した2017年3月本決算が市場予想を上回る増益だった。半面、空運のキャセイ・パシフィック(
00293)と乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)、アジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)が反落した。ハンセン指数を構成する50銘柄中、下落は6銘柄だけだった
H株では、中国銀河証券(
06881)や華泰証券(
06886)など証券株の上昇が目立つ。青島ビール(
00168)は後場に一段高。マッコーリーによる強気判断が材料視された。中堅銀行の招商銀行(
03968)も高い。半面、石油関連の山東墨龍石油機械(
00568)、シノペック煉化工程(
02386)が下落した。H株指数は構成40銘柄中、横ばいが1、下落がゼロのほぼ全面高だった。