25日の香港市場は、強弱材料が交錯するなかで神経質な展開か。足元では中国本土の銀行間債券市場や10年物国債利回りが落ち着いているほか、人民元相場もオフショア市場とオンショア市場でともに安定している。前日のNY市場でダウ平均が5日続伸したことも投資家心理を支え、ハンセン指数が26000ポイントを目指して堅調に上昇するとの強気な見方が広がった。半面、相場は約1年10カ月ぶり高値水準にあるだけに利益確定売りが出やすい。端午節の連休を控えて中国本土から香港株式市場への資金流入が縮小すれば、ハンセン指数を下押しする要因となろう。
24日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。アジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)や中国携帯通信最大手チャイナ・モバイル(
00941)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)などが香港終値を上回った半面、中国IT大手テンセント(
00700)や香港電力持ち株会社の電能実業(
00006)、香港地場銀行の東亜銀行(
00023)が下回って引けた。なお、きょうはハンセン指数構成銘柄のレノボグループ(
00992)が2017年3月本決算を発表する。