英『フィナンシャル・タイムズ』は23日、吉利汽車(
00175)の親会社、浙江吉利控股集団がマレーシアのコングロマリット、DRB-Hicomから傘下の自動車メーカーであるプロトンの株式49%と英ロータスの株式50%から75%を取得すると伝えた。
取得価格などの詳細は不明だが、実現すれば浙江吉利にとって2010年のボルボ買収以来の大型案件となる。浙江吉利とDRB-Hicomはこれまでのところ本件について対外公表をしていない。
DRB-Hicomは、プロトンが業績低迷に陥る中、提携先を探し、浙江吉利のほか、フランスの自動車大手グループPSAやスズキなどとも交渉を行っていたとみられる。また、プロトンの子会社である英高級自動車メーカー、ロータスも業績が悪化しており、2016年3月期決算は2800万ポンドの赤字だった。
吉利汽車の株価は日本時間午後0時18分現在、前日比変わらずの11.66HKドルで推移している。