JPモルガンは最新リポートで、香港の銀行セクターについて、景気サイクルなどの影響を受けて、大型銀行を中心に業績が改善に向かうとの見方を示した。個別銘柄では、中銀香港(
02388)をセクタートップピックに据え置た。目標株価を34HKドルから37.5HKドルに引き上げ、「オーバーウエート」の投資判断を継続。また、ハンセン銀行(
00011)の投資判断を「中立」に設定する一方、目標株価を149HKドルから156HKドルに上方修正した。『AAストックス』が23日伝えた。
足元の香港経済について、JPモルガンは「予想以上の回復」と評価。2017年1−3月の貸出増加額が前年同期を12%上回ったことを挙げ、貿易や小売りの持ち直しを受けて融資が伸びていると指摘した。また、中国本土の流動性引き締めが香港での融資需要の拡大につながるほか、中国の「一帯一路」関連の投資も間接的に香港銀行に恩恵を及ぼすとの見方を示した。
日本時間午後3時33分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■中銀香港(
02388):34.80HKドル(前日比1.02%高)
■ハンセン銀行(
00011):162.10HKドル(同0.62%高)