企業間取引の支援事業会社、慧聡網(
02280)は22日大引け後、同日後場に株価が急落した科通芯城(
00400)の株式を1300万株保有していると明らかにした。2014年7月に科通芯城が上場した際、慧聡網は戦略投資家として1億5500万HKドルを投じて科通芯城株3900万株(当時の発行済み株式の2.82%)を引き受けたが、うち3分の2はすでに手放している。1株当たりの引受額は4.00HKドル、平均売却額は11.90HKドル。
多数の株主や投資家から問い合わせを受けたため、持ち株状況を公表した。科通芯城は同日の現地時間午後2時49分に株式取引を停止。停止時点の株価は前営業日比22.00%安の7.80HKドルだった。
急落のきっかけになったのは、シンガポールの空売り投資会社ブレイジング・リサーチ(烽火研究)が発表したリポート。香港メディアによると、同リポートは科通芯城が上場以来、売上高と純利益を粉飾しており、同社が運営する電子部品販売会社プラットフォームは「全くの詐欺」だと決めつけた。科通芯城は22日大引け後に発表した公告で同社の経営や財務に対する信認を傷つける目的でリポートが掲載した中傷に反論すると表明。できるだけ早期に説明公告を発表する方針を明らかにした。
慧聡網の22日終値は前日比8.06%安の6.16HKドル。