週明け22日の香港株式市場でハンセン指数は続伸。終値は前営業日比0.86%高の25391.34ポイントだった。H株指数は1.04%高の10374.32ポイント。メインボードの売買代金は概算で818億5000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に上げ幅を広げた。前週末の欧米株高や原油先物相場の続伸を好感する買いが先行。米国から香港など新興市場への資金流出や中国本土投資家による香港株投資の拡大が続くとの観測も市場心理を支えたもよう。一時は16日に付けた取引時間中の52週高値(25413.35ポイント)を上回った。ただ、中国本土相場が下げて終えたこともあり、中盤以降は上昇率1%に迫る水準で上値が重かった。セクター別では保険や銀行、エネルギー資源が買われた半面、香港の公益株と不動産の一角や、証券が売られた。
個別では、H株指数の拡張に伴い構成銘柄に採用されるとの観測が浮上したテンセント(
00700)とチャイナ・モバイル(
00941)が買われた。生保大手の中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)が高い。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)とカジノ株の銀河娯楽(
00027)は大幅に続伸。600人の人員削減を発表したキャセイ・パシフィック(
00293)の上昇も目立つ。半面、香港公益株の香港鉄路(
00066)やインフラ建設の長江インフラ(
01038)が続落した。
H株では鉄鋼株の馬鞍山鋼鉄(
00323)とアンガン・スチール(
00347)が大幅高。中国指導部が「石油・天然ガス体制の改革深化に関する意見」を通達したと伝わり、石化プラント最大手のシノペック煉化工程(
02386)や油田サービス大手の中海油田服務(
02883)が大きく買われた。一方、ガラスメーカーの洛陽ガラス(
01108)がさえない。中国政府系の不良債権処理会社、中国華融資産管理(
02799)も下げた。