2017-05-22 |
中国/マーケット/証券 |
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★本土前引け:反落、方向感に乏しい インフラ建設や不動産が安い
週明け22日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前営業日比0.24%安の3083.11ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2136億2800万元。
上海総合指数は方向感に乏しい展開。安く寄り付いたものの、ほどなくして切り返し、プラス圏に浮上した。前週末の欧米株高や原油先物相場の上昇を受けて外部環境が改善する中、リスクを回避する動きが後退。中国人民銀行(中央銀行)によるきょうの公開市場操作が300億元の供給超過となり、金融引き締めへの警戒感が和らいだことも買いを誘った。指数は一時、2営業日ぶりに心理的節目の3100ポイントを回復した。ただ、同節目を超える水準では伸び悩み、上値の重さが意識されると指数は下向きに転じ、結局きょうの安値圏で前場の取引を終えた。
セクター別では、インフラ建設や「雄安新区」関連が売られ、相場の重しとなった。中国各地で不動産市場の引き締め強化が加速し、住宅購入規制に加え30以上の都市で販売規制が導入されたと報じられ、不動産セクターが安い。証券や航空も軟調。半面、保険が高い。中国保険監督管理委員会が通知で、保険資金による「一帯一路」関連など国家戦略に沿った重大プロジェクトへの投資を奨励するとの方針を示したことが好感されたもよう。商品先物相場の上昇を受けて鉄鋼が買われた。メタンハイドレートテーマ株の油田サービスは引き続き大幅高。
上海B株指数は0.57%安の323.84ポイント、深センB株指数は0.17%安の1093.35ポイントとともに下落した。