野村インターナショナルは最新リポートで、中国の油田サービス最大手、中海油田服務(
02883)の投資判断を「買い」に維持した上で、目標株価を9.8HKドルから8.7HKドルに引き下げた。川上分野の顧客が原油相場の乱高下を受け投資に慎重になっていることから、同社株が下落していると指摘。一方、CNOOC(
00883)が2017年4−6月期と7−9月期の設備投資を引き上げるとして、中海油田服務の売上高や利益、キャッシュフローが改善するとみている。『経済通』が19日伝えた。
野村は、中国国内の石油生産が減少する中で、政府が石油メジャーに設備投資を促し、石油生産を安定化させるよう圧力をかけるとの予想。CNOOCの2017年の設備投資額は1−3月期に前年同期比で減少したものの、通年の目標額は前年比20−40%増の600億−700億元を維持しており、今年は中海油田服務が適切な増収率を達成するとみている。
中海油田服務の株価は日本時間午後3時26分現在、前日比4.82%高の7.17HKドルで推移している。