18日の香港市場で、チャイナ・ユニコム(
00762)が後場に入って一段安。株価は日本時間午後4時35分現在、前日比3.21%安の10.24HKドルで推移している。陝西省の関連会社が巨額の業績粉飾を行っていたと伝わり、嫌気されているもよう。
粉飾があったとされたのは、チャイナ・ユニコムや中国聯合網絡通信(
600050)の実質支配株主である中国聯合網絡通信集団が陝西省に設立した支社「陝西聯通」。中国本土の財経ニュースメディア『財新網』は17日、陝西聯通が2012年以降に「組織的な粉飾」を行っていたことが、4月11日の内部通報によって発覚したと伝えた。陝西聯通の元総経理をはじめ、幹部34人と中間管理職38人が解雇や警告、減給を含む重い処分を受けたという。
中国聯合網絡通信集団の調査によると、業務部が毎月の予算目標に対する実際の収入の不足分を基に架空売り上げの規模を決め、マーケティング部やシステム部、経理部が結託して売上高と利益、資産を過大計上していた。関係者によれば、陝西聯通は5年間に計上した架空売上高は18億元に上る。同社の年間売上高は約50億元という。