18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.46%安の3090.14ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4000億4500万元。
上海総合指数は3日ぶりに心理的節目の3100ポイントを割り込んで寄り付くと、終始マイナス圏で推移した。前日のNY市場でダウ平均が今年最大の下落幅を記録するなど、世界的にリスク回避の動きが速まる中で売りが先行。売り一巡後は前場後半に3100ポイントに乗せる場面もあったが、同節目付近の上値の重さが目立った。後場はやや下げ幅を広げ、もみ合いながらきょうの取引を終えた。外部環境の悪化に加え、中国当局による金融引き締めへの警戒感も地合いを悪化させた。中国人民銀行(中央銀行)がきょう、公開市場操作による実質的な資金供給を実施せず、上海証券取引所で国債レポ金利翌日物が急伸したことを受け、流動性ひっ迫への懸念が重しとなった。
A株市場では、前日に高かった華夏幸福基業(
600340)、河鋼(
000709)など「雄安新区」テーマ株が反落した。華能国際電力(
600011)など電力株や中国交通建設(
601800)などインフラ建設株、中国国際航空(
601111)など航空株の下落が目立った。中国銀河証券(
601881)、海通証券(
600837)、国泰君安証券(
601211)など証券株も総じて軟調。半面、油田サービスの中海油田服務(
601808)、海洋石油工程(
600583)が大幅逆行高。中国が南シナ海北部でメタンハイドレートの試験採掘に成功し、2030年までに商業化採掘が見込まれるとの報道が材料視された。仏山市海天調味食品(
603288)、江蘇恒瑞医薬(
600276)、華東医薬(
000963)など医薬、食品関連も堅調だった。
深セン成分指数は0.56%安の9974.35ポイントと続落し、10000ポイントの大台を割り込んだ。上海B株指数は0.30%安の325.52ポイントと3日ぶりに反落、深センB株指数は0.49%安の1094.40ポイントと6営業日ぶりに反落した。