17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比0.27%安の3104.44ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4734億5800万元。
上海総合指数は安く寄りつくと、前場は前日終値を挟んでもみ合った。後場入り後は段階的に下げ幅を拡大する展開となったものの、結局、心理的節目の3100ポイントを守って終えた。前日までの4連騰で1週間半ぶりに節目水準を回復した後で、利益確定の売りが出やすい環境だった。当局が保険会社に商品開発の規範化を要請する通達を出したことも市場心理を冷やした。一方、中国人民銀行(中央銀行)と香港証券先物委員会(SFC)が中国本土市場と香港市場の債券相互取引「債券通(ボンドコネクト)」の導入を認可したが、相場への影響は限られた。
A株市場では、規制強化を嫌気し中国人寿保険(
601628)、中国太平洋保険(
601601)など保険株が軒並み安となり、相場の下げを主導。大型商業銀行の中国建設銀行(
601939)、中国工商銀行(
601398)など銀行株もつれ安。このほか、当局が事業所向け天然ガス価格の段階的自由化を検討しているとの観測情報を手掛かりに、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって売られた。一方、長城汽車(
601633)など自動車株、華夏幸福基業(
600340)や河鋼(
000709)など「雄安新区」テーマ株の一角が買われ、逆行高を演じた。
深セン成分指数は0.16%安の10030.11ポイントと5営業日ぶりに反落。酒造大手の宜賓五糧液(
000858)が反落した。上海B株指数は0.38%高の326.51ポイントと続伸、深センB株指数は0.14%高の1099.77ポイントと5営業日続伸した。