16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比0.74%高の3112.96ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4607億6600万元。
上海総合指数は、安寄り後に下げ足を速めると、序盤に一時下落率が1%まで拡大する場面も見られた。ただ、3060ポイントに迫る水準で底堅さが意識されると、その後は次第に下げ幅を縮めた。終盤にプラス圏に浮上すると、大引けにかけて上げ幅を広げ、結局、5月5日以来、1週間半ぶりに心理的節目の3100ポイントを回復して終えた。
A株市場では、安徽コンチセメント(
600585)など建材株、貴州茅台酒(
600519)など酒造株が買われ、相場の上昇をけん引。蕪湖順栄三七互娯網絡科技(
002555)などIT・通信関連株も高い。一方、中国工商銀行(
601398)など銀行株が総じて売られ相場の足を引っ張った。関係当局が銀行の理財商品業務に対する監督を強化する方針を示したことが売り材料。ペトロチャイナ(
601857)、中国神華能源(
601088)などエネルギー資源株が反落。「一帯一路」国際協力フォーラムが前日に閉幕したことを受け、材料出尽くし感から中国交通建設(
601800)、中国鉄建(
601186)などインフラ建設株が引き続き売られた。
深セン成分指数は2.04%高の10046.66ポイントと4営業日続伸し、節目の10000ポイント台を回復。酒造大手の宜賓五糧液(
000858)、鉄鋼大手の河鋼(
000709)が大幅高となった。上海B株指数は1.11%高の325.27ポイントと3営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.70%高の1098.21ポイントと4営業日続伸した。