16日前場の香港株式市場でハンセン指数は7営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.25%安の25308.29ポイントだった。H株指数は0.58%安の10389.25ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で413億2000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いたが、ほどなくして下げに転じ、その後はマイナス圏で推移した。指数がこれまで6連騰し、約1年10カ月ぶりの高値圏にあるだけに利益確定売りが出やすい状況。中国当局が今年の最重要会議と位置づける「一帯一路」(海と陸のシルクロード)国際協力サミットが前日に閉幕し、きょうの本土市場で上海総合指数が4営業日ぶりに反落したことも投資家心理を悪化させた。指数は下げ幅を0.5%超に広げる場面もあったものの、同水準で下げ渋ると、前引けにかけて下げ幅を縮小した。
個別では、前日に上昇を主導した中国建設銀行(
00939)、中国人寿保険(
02628)など本土系銀行株が反落し、相場の重しとなった。MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)香港指数の見直しで構成銘柄から除外されたキャセイ・パシフィック(
00293)が大幅安。空売り投資会社が主張した利益粉飾疑惑が引き続き嫌気され、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が4営業日続落。前日にハンセン指数構成銘柄で上昇率1位だった石油メジャーのシノペック(
00386)にも利益確定売りが出た。半面、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)、電力株の華潤電力控股(
00836)の上昇が目立った。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、本土デベロッパーの華潤置地(
01109)も逆行高を演じた。