2017-05-15 |
香港/業界動向/不動産 |
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香港金融当局、不動産業者への融資規制を強化
香港金融管理局(HKMA)は12日、不動産業者への融資に対する規制強化を香港の商業銀行に通知した。6月1日付で、物件開発への融資上限を土地取得費の40%、建設費の80%へ引き下げ、融資総額が物件完成後の予想価額の50%を超えてはならないとした。従来の融資上限は土地取得費の50%、建設費の100%で、融資総額が物件完成後の予想価額の60%を超えない範囲と規定されていた。香港の複数メディアが12日伝えた。
HKMAは、香港の不動産デベロッパーが物件の販促のため、購入資金の大半を調達できる住宅ローンを買い手に紹介する手法が目立ち、HKMAが設定した住宅ローンのリスク抑制基準を守っていないと指摘。こうしたデベロッパーに対する金融機関の貸出を規制する必要があるとした。香港政府は住宅バブル対策として2016年11月に住宅売買にかかる印紙税率を引き上げたものの、住宅価格の高騰は続いている。