2017-05-12 |
中国/マーケット/証券 |
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★本土前引け:続伸、保険・銀行株が全面高 流動性拡大期待で
12日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。前場終値は前日比0.39%高の3073.48ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2047億300万元。
上海総合指数は小動きで始まり、前引けにかけて上げ幅を拡大した。金融株が大きく買われ、相場全体を押し上げた。午前に中国人民銀行(中央銀行)が中期貸出制度(MLF)を通じて期間6カ月と1年の資金4590億元を供給すると発表した一方、短期金利の指標となる上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は前日比で低下。流動性拡大が業績改善につながるとの思惑から銀行や保険に買いが入り、ともに全面高となった。ただ、前場中盤までは相場に方向感が乏しく、マイナス圏に沈む場面もあった。国有企業改革など政策期待を背景に買われていた銘柄の一部に利益確定売りが出て、相場の重荷だった。セクター別では金融のほかに公共事業、空運、環境保護が買われた半面、軍需関連や港湾・海運、通信、ソフトウエアが売られた。
上海B株指数は0.09%安の322.33ポイントと小幅に反落。深センB株指数は0.29%高の1082.99ポイントと続伸した。