11日前場の香港株式市場でハンセン指数は4日続伸。前場終値は前日比0.25%高の25078.83ポイントだった。H株指数は0.42%高の10269.90ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で445億3300万HKドル。
ハンセン指数はプラス圏でもみ合い。10日NY市場の原油高やナスダック総合株価指数の上昇を手掛かりに、関連銘柄が買われて上昇を主導している。ただ、相場は心理的節目の25000ポイントを上回り、1年10カ月ぶり高水準にあるだけに利益確定売りが出やすく、上値が重い。瑞声科技(
02018)の急落が重荷となっている。上海市場の続落も投資家心理を悪化させた。
個別では、前日売られた中国IT大手のテンセント(
00700)、発電大手の華潤電力控股(
00836)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が上昇。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)が高い。米長期金利の上昇に伴う利ざや改善期待からHSBC(
00005)も買われた。一方、米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)は11%超の下落。同社が見せかけの取引により利益を過大計上していると主張する空売り投資会社ゴッサム・シティー・リサーチのリポートが嫌気されているもよう。通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)、香港電力持ち株会社の中電控股(
00002)もさえない。