2017-05-11 |
中国/マーケット/証券 |
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★本土前引け:続落、マイナス圏でもみ合う
11日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。前場終値は前日比0.39%安の3041.00ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2022億4700万元。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前場はマイナス圏でのもみ合いに終始した。約7カ月ぶりの安値圏にあるだけに下値は限られるが、3050ポイント付近で上値の重さも目立った。当局による金融監督強化やデレバレッジ(資産・負債の圧縮)の推進、金利上昇と資金ひっ迫への懸念が引き続き重くのしかかっている。「一帯一路」国際サミットを前に株式市場の安定維持に向けて「国家隊」と呼ばれる政府系資金による買い支えも期待された中、前日の相場が後場に失速したことも地合いを悪化させている。セクター別では、鉄鋼、電力が安い。前日に高かった保険株の一角に利益確定売りが出た。自動車、不動産もさえない。半面、原油相場の大幅反発を好感して石油が上昇したほか、銀行も買われ、相場をある程度支えた。医薬、酒造が逆行高を演じている。
上海B株指数は0.61%安の320.59ポイント、深センB株指数は0.08%安の1077.79ポイントとともに下落した。