環境マネジメント企業の東江環保(
00895)は11日朝方、筆頭株主の広東省広晟資産経営有限公司(広晟公司)などにA株(
002672)を割り当てる第三者割当増資の計画を発表した。最大で23億元を調達し、江西省危険廃棄物処理センターや山東省イ坊市の重金属廃棄処理施設の建設に投じる。
新株は広晟公司を含む最大10者に割り当てる予定。発行規模は発行済み株式の20%(1億7700万株)を上限とする。うち最大33%(5900万株)を広晟公司が引き受けることで合意した。ただし、引受額は7億5900万元が上限。広晟公司の持ち株比率は現在15.72%で、増資後は最高18.60%まで上昇する見通し。1株当たり割当価格は平均株価の90%が最低基準となる。実際の発行規模と価格は市場の反応を見極めて幹事会社と協議して決める。なお、計画実施には、中国当局による認可のほか、6月26日に開く定時株主総会で広晟公司以外の株主の承認を得る必要がある。
東江環保は2016年にも広晟公司を引受先とするA株増資で20億元を調達する計画だったが、共同保有者である張維仰氏も含めた持ち株比率が増資後に30%を超える見通しのため、同年12月30日に中止を発表していた。今回の計画では広晟公司と張氏の持ち株比率は最高で29.98%にとどまる。持ち株比率が30%を超えた場合、香港の上場企業規則に従いTOB(株式公開買い付け)を他の株主に提示するよう義務付けられる。