中国のインターネットサービス大手、テンセント(
00700)とネット通販大手アリババ・グループ(BABA)の決済子会社が最近、ノンバンクネット送金サービスの業務規定違反によって、中国人民銀行(中央銀行)から罰金を科されていたことが分かった。香港・中国の複数メディアが10日伝えた。
中国人民銀行の発表によると、テンセント傘下の決済サービス会社、財付通科技は昨年7月に施行されたノンバンクネット送金サービスに関する規定を厳格に実行していないとして今月3日付で処罰。アリババ傘下の支付宝(中国)網絡技術も同じく業務規定違反により4月21日付で処罰された。罰金額はともに3万元。報道によれば、中国人民銀行がテンセントとアリババのネット送金サービスへの処罰を公にするのは今回が初めて。
具体的な違反内容については明らかにされていない。消息筋の話によれば、財付通科技のケースでは、微信(WeChat)の決済口座において、当局の規定で定められた実名認証の確認を完了していなかったことが原因であるという。
テンセントの株価は日本時間午後4時12分現在、前日比0.40%高の251.8HKドルで推移。アリババの米株式市場における9日終値は前日比2.69%高の120.00米ドルで上場来最高値。